「似て非なるモノ。」

「似てる」と思う気持ちはわかりますが、決して同じモノではないですよね。これが同じモノだと認められるんだったら、我々デザイナーは専らシンボルマーク制作の仕事はできなくなりますよ。世の中にどれだけのマークが実在していることか。
日本を代表するデザイナーが日本を代表して創ったデザインに対して、いいがかりを煽るようなマスコミ報道はやめてもらいたいものです。ましてや同じデザイナー、クリエーターがそれに同調するのはいかがなものかと・・・。
新国立競技場の問題を含め、日本が一つになって東京五輪を盛り上げて行かないといけないこの時期に責任の押し付け合いや責任者探し、挙句の果てに揚げ足をとるような報道。人間力、文化力、創造力、想像力の想像以上の低さに落胆します。

今日はホスピタルアイデンティティを担当している高松市・あさひクリニックさんのサインの取り付けでした。職人さん達とやりとりをするこの現場の雰囲気がたまりません！

香港の出版社「ARTPOWER」から発売された「APPLIED TYPEFACE（JAPANESE STYLE TYPOGRAPHY DESIGN）」にデザインが数点掲載されました。結構ページを割いて頂き、ありがたいことです。この本は漢字、かなのタイポグラフィデザインを特集した もので、日本のデザイナーが紹介されています。

グラフィック社から発売された「魅せる日本語のレイアウト」に昨年デザインさせて頂いたロルカオンザノーツさんのメッセージカードなど3点が掲載されました。

今紛糾している新国立競技場の問題。僕個人としては日本、世界の建築界に多大な功績をあげてきた安藤忠雄氏をあれだけバッシングするのは本当に無礼な話だと感じています。確かに予算の問題を蔑にした側面は否めないと思いますし、言いたいことはよくわかります。

ただもう決まったからには進むしかないのではないでしょうか？というよりザハハディド氏のあのプランで行きますと、五輪誘致の最終プレゼンで世界に向けて発表した手前、そこだけは覆せないのではと思います。日本の信用問題にかかわりますよね。

問題は2,500億円以上と言われている建設費。確かに今までの会場と比べれば、はるかに上回る金額ですし、そこだけ捉えれば誰だって高いというのも無理はないでしょう。でも視点、見方を少し変えれば・・・。今までの会場よりはるかに見ごたえのある会場を提供すればいい訳で、日本から新たな価値を世界へ発信すればいいと思うのですが。

添付画像、上から新国立建設費、原発一機当たりの平均建設費、年間防衛費、年間公共事業費、そして最後30兆円は東京五輪での経済効果です。日本のシンボル（顔）となるものを作るのに、経済効果30兆円の１％にも満たない建設費を高いと論じるのはいかがなものなのか？戦争をしない国？なのだから、毎年の防衛費をほんの１％ずつ、5年間削れば2,500億円をねん出できますよね。しかもアメリカがわざわざ沖縄に基地を作り日本を守ってやると言っているんだから・・・。ちなみにオスプレイ１台実質50億円相当を100億円でアメリカから買わされているという噂もあります。

ようは本当に作ろうと思えば費用なんてどこからでも捻出できるのではないか？ということです。そもそもここに関しては全く問われませんが、ゼネコンが算定した2,500億円という見積もり金額は本当に妥当なのかなとも思います。

日本の顔となり世界へ向けてセンスと文化力の高さを示す新国立競技場のこの建設費を無駄だと言うなら、もっともっと無駄な支出を洗いざらい検証する必要があるのでは？日本の真の文化力、国力を試されている気がします。

岡山大学病院が進めるバイオバンク事業のシンボルマークをデザインしました。バイオバンクとはがん患者から生体試料（組織の一部、血液や尿など）を採取保管し、将来の新薬や検査の開発、効果や副作用の予測に役立てるというものです。
シンボルマークはDNA（遺伝子）の立体構造をモチーフに、継続性（次世代への医療）、発展性（未来への懸け橋）及び連携性（他病院、医師、患者）を表現しています。このデザインがシンボルとなって、一人でも多くの命を助けられるきっかけとなればと思っています。

岡山でも数少なくなった「料亭」で打ち合わせ。
デザインと料理の考えた方はよく似ていると言われていますが、料理長のお話を聞いているとほんとにその通りです。表面的なものではなく、素材の味をどう活かすのか？そう言った本質的なものを追求されています。
また「今は古典的・伝統的な料理が逆に新しいんです」という言葉に、妙に納得させられました。最後に「和食はこんなにいいものだったんだと感じて欲しい」と力強く応えられていたのが印象的でした。

明日、明後日と開催されるOPEN HOUSEで、来場者にプレゼントされる5種類のDMをデザインしました。建物も写真もいい感じで、自分で言うのもなんですが、なかなかの出来です！先着50名様くらいかな。OPEN HOUSEの詳細は昨日の記事を。写真：田中園子

今週末、ブランディングデザインのお手伝いをさせて頂いているLIVING NINE株式会社さんがOPEN HOUSEを開催されます。今回チラシ、DMのビジュアルデザインを担当させて頂いています。想いを持って家を建てたいと考えている方は是非！

■期間 : 2015年6月20日（土曜日）・21日（日曜日）
■時間 : 午前10時〜午後5時
■場所 : 倉敷市茶屋町1639-4（詳しくはお問い合わせください）
※JR茶屋町駅から徒歩8分　※駐車場あります
■お問合わせ : TEL.086-238-3844
■当日連絡先 : TEL.080-3872-4734
■Eメール : info@living09.jp
■http://www.living09.jp/
予約は不要です。お気軽にお越しください。心よりお待ち致しております。

来月、川崎医療福祉大学で「医療におけるデザインの役割」と題して講演することになりました。医療関連施設において、マーケティングやコストパ フォーマンスと言った難しい話ではなく、ホスピタリティーの視点からデザインの純粋な役割について、僭越ながらお話させて頂こうと思います。
また講演２は、話題のＨＩＴＯ病院院長と広報担当の方の講演です。

【川崎医療福祉大学医療福祉デザイン学科　第3回講演会】
「デザインでリードする病院の未来」
日時：2015年7月11日（土）13:00〜16:00
場所：川崎医療福祉大学 2601大講義室
参加費無料
お申込み：
http://www.kawasaki-m.ac.jp/…/…/generalmeeting/2015kouen.pdf

デザインを担当している福武教育文化振興財団の機関誌「不易vol.57」が先日刊行されました。表紙写真は杉浦慶侘さん、編集は吉備人出版・山川隆之さん。

僭越にも岡山情報ビジネス学院さんの教育課程編成委員会に就任させて頂きました。
ＣＧデザイン分野における職業教育の水準維持向上を図るため、実務で必要な知識・技術・技能などを意見・提案するようです。的確な意見や提案ができるかいささか不安ではありますが、本日第一回目の委員会が開催されます。

しかし学校から送付されている封筒の宛名書きが、毎回素晴らしい！