October 31 2021

福武教育文化賞

本日山陽新聞朝刊掲載、福武教育文化賞全五段の広告をデザインさせて頂きました。
合わせて昨日開催された贈賞式のパンフレットもデザインさせて頂きました。紙の質感、紙の白さと財団スカイブルーとのコントラスト、そしてその紙の白さを活かした余白と文字の間などで、教育と文化の創造性構築を応援するという財団の凛とした使命を表現しています。
デジタル化が広まっている現在だからこそ、アナログの質でブランディングを図ることも大切かと思います。

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October 25 2021

白井晟一と豆腐

ある日偶然、建築家・白井晟一のエッセー「豆腐」を知った。豆腐を食べるものから見るもの、用の美として捉えた目から鱗のような話だ。さらに栄達者にも失意者にも普遍な「用」とあり、あの有名な講談「徂徠豆腐」に通ずる内容で驚いた。
そこから建築家・白井晟一に興味を持った。
現在、自身が設計した渋谷の松濤美術館で作品展が開催されているので立ち寄った。静岡市の芹沢?介美術館も合わせて観ると、白井晟一の建築をより体感できる。

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October 23 2021

霜降

今日は二十四節気「霜降」です。
朝夕にぐっと冷え込み、霜が降りる頃。

『永瀬清子の二十四節気』第9章抜粋 『短章集』P148思潮社
制作 宇野自動車株式会社
協力 NPO法人永瀬清子生家保存会
写真 田中園子
デザイン 田中雄一郎

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October 22 2021

葛西薫さんのNOSTALGIA

何とか駆け込んだ葛西薫さんの展覧会。手掛けられた書籍も多数展示されてます。葛西さんの装丁は美しくて優しくて強い。この中でほんとに何冊ジャケ買いしたことか!銀座グラフィックギャラリーで明日まで。

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October 16 2021

ゲートホテル京都とワイルド

「経験はただで手に入らない」オスカーワイルドの名言にかこつけて、ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULICへ。旧立誠小学校跡地を再生したこのホテル界隈は、鴎外の高瀬舟、池田屋、近江屋両事件の舞台だと思うと感慨深い。

ホテルからの眺望も景趣であり、左に南禅寺、真ん中に知恩院、右に南座、清水寺など東山が一望できる。ここに雪が降ればあの東山魁夷の「年暮る」の風景。ちなみに「年暮る」はここから少し北にあるホテルオークラからの眺めを描いたようだ。
優雅な宿泊者専用ラウンジがあったり、学校跡らしく和室の講堂があったり、繁華街とは思えないほどのくつろぎの空間。

中でもお勧めは、東山を眺めながら半屋外テラスでの朝食。気候が良い時分は爽やかで最高に気持ちいい。

ビジュアルデザインも徹底していて、ホテルのロゴマークをあらゆるツールにあしらっている。ホテル経営の強い信念が伺え、まさにブランディングの教科書のよう。心の休息ができ、空間やデザインから感性を育むという経験ができるなら安いものだ。実際普通の部屋は比較的リーズナブル。

ちなみに今日はオスカーワイルド、167回目の誕生日。

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October 12 2021

知恩院と法然上人

浄土宗総本山知恩院。開山は浄土宗の宗祖・法然上人。法然は言わずと知れた美作国(現岡山県)生まれ。日本における臨済宗の開祖・明菴栄西も備中国生まれなので、岡山出身の僧侶が二人も鎌倉仏教の開祖になるとは、同郷人として誇り高いです。

知恩院は浄土宗を信仰した徳川家康が京都における菩提所と定めただけあって、敷地が広大で建物が立派。特に入母屋造本瓦葺の屋根が壮麗です。本堂である御影堂と三門が国宝に指定されています。
京都御所を見下ろし、朝廷を牽制するという政治的な役割もあったようで高台にあるため京都市内が一望できます。

11月に入ると京都を代表する紅葉の名所となり、夜間ライトアップもあるようです。方丈庭園までは入れないようですが。ところで方丈と庭園と言えば…。また次回!笑

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October 10 2021

六角堂と聖徳太子と法然と親鸞

烏丸通りから六角通りを東に入ったすぐの頂法寺、通称、六角堂。
聖徳太子がここにあった池で身を清める際に、念持仏である如意輪観音像を木に掛けたところ動かなくなり、この地にとどまって人々を救いたいと太子に告げたため、六角形の御堂を建てて安置したといわれています。「六根清浄を願う」祈りを込めての六角だそうです。眼根、耳根、鼻根、舌根、身根、意根の「六根」。

時代は下って鎌倉初期。聖徳太子を深く尊敬していた親鸞は、当時修行をしていた比叡山を毎夜下りて六角堂に籠もり、朝には山に戻る生活を繰り返していました。そして九十五日目の暁に如意輪観音からお告げを受け、その夢告に従い師となる法然の門を叩き、浄土真宗を開くきっかけを得ました。

またここ六角堂は華道・池坊の発祥の地でもあります。池坊とは池のほとりにあった僧侶の住処を言い、専慶さんなどの僧侶たちが仏前に花をいける工夫を凝らしたところから「いけばな」が始まったそうです。
その場所の物語を知れば現地を訪れた際の感慨もひとしおですね。

ところで法然と言えば…。長くなるのでまた。笑
最後までお読みいただきありがとうございました。

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October 10 2021

RSKイブニングニュースで紹介

8日(金)夕方18時15分からのRSK山陽放送「RSKイブニングニュース」(岡山・香川)で、宇野バス車内で連載している「永瀬清子の二十四節気」ポスターの模様が紹介されました。グラフィックデザイナーとして制作意図などをちょこっとだけお話させてもらいました。

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October 9 2021

嵐山

紅葉前の秋の京都・嵐山もいいですね。
芸術の秋ですので、渡月橋が一望できる福田美術館、120畳もの和展示室がある嵯峨嵐山文華館なんぞいかがでしょう?この日は透徹した秋の空。
福田美術館ミュージアムカフェ・パンとエスプレッソでのティーブレイクで心が癒されました。
明日までですが、両館連携で若冲、蕪村、応挙、大雅など江戸時代に京都画壇を彩った絵師たちの作品が展示されてます!

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October 8 2021

寒露

本日は二十四節気「寒露」です。露が冷たく感じてくる頃で空気が澄み、夜空にさえざえと月が明るむ季節のようです。

植物は枯れる姿こそ美しい。そういう想いで写真家・田中園子は撮ったといいます。「老」は人間誰しも逃れられない道です。おそらく永瀬清子も肉体的な「老」に抗うことなく、人生経験の積重ねとして「老」を美しく受けとめていたのではないでしょうか?ただこの後、永瀬は「老(一)」という詩を書いているのですが、その中に「私として老いたのであって、『老人』になったのとはちがう」とあります。さらに「老(二)」では「バスでゆずりあいの席をとっさにゆずられると愕然とする」とあります。「老」は受け容れるが自分は「老人」ではないんだという永瀬らしい先鋭的な気概が切々と伝わってきます。

『永瀬清子の二十四節気』第8章
抜粋 『短章集』P142思潮社
制作 宇野自動車株式会社
協力 NPO法人永瀬清子生家保存会
写真 田中園子
デザイン 田中雄一郎

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2021.9
2021.8
2021.7
2021.6
2021.3-5
2021.1-2
2020.12
2020.11
2020.10
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