June 30 2021

「永瀬清子の二十四節気」と宇野バス

日本には春夏秋冬の四季だけではなく、二十四の気という季節があります。風や雨、花や草木、虫や鳥などの自然現象にまなざしを向けるこれらは生きとし生けるものの息吹に満ちています。

一方、現代詩の母と呼ばれた岡山県赤磐郡豊田村(現赤磐市)出身の永瀬清子。四人の子の子育てと農業に従事しながら詩作を続け、精緻な洞察力で捉えた言葉を紡いで、自然や情感を時に先鋭的に描写した作品を数多く世に送り出した女流詩人です。
2019年、美智子皇后(現上皇后)が代表作の一つ「降りつむ」を英訳・朗読されたことでも有名です。ちなみに永瀬清子は生前、岡山県庁への通勤や京橋の定期船乗り場へ行くのに、宇野バスを頻繁に利用していたようです。

今後一年間、月二回の「節気」を永瀬清子の詩と写真とデザインで表現し、宇野バス車内に掲載します。
初回は「夏至」で「正直であれ」。「正直とは浅い律儀さでなく・・・」に、ドキッとさせられます。

二十四の気が折々に移ろうバスの車窓に、自然と人間への深い共感と洞察に満ちた永瀬清子の美しい詩を重ねながら読んでいただけたら幸いです。

ちなみに節気ではありませんが、本日水無月晦日は「夏越祓」で、この半年間に受けた穢れを「茅の輪」をくぐって祓い、残り半年間の無病息災を祈願します。

なお掲載の詩は、NPO法人 永瀬清子生家保存会(理事長・横田都志子)さんのご協力により、編纂されたものです。写真は田中園子。

詩:永瀬清子(1906〜1995)
岡山県赤磐郡豊田村(現赤磐市)生まれ。24歳の第一詩集「グレンデルの母親」で一躍当時の詩壇の注目を集める。終戦間際の39歳で生まれ故郷に戻り、農業をしながら詩作を続け4人の子供を育て上げる。戦後まもなくの頃作った詩「降りつむ」は代表作のひとつで、美智子上皇后が英訳・朗読されている。1987年の詩集『あけがたにくる人よ』(思潮社)で、地球賞、ミセス現代詩女流賞を受賞。
戦前戦後を通して女流詩人として活躍し、ハンセン病隔離施設があった長島(瀬戸内市邑久町)へ長く詩作指導に通うなど、後進の育成にも努める。
生涯詩人であり続け、世間の人であり続けた清子の詩からは、誰もが尊重され何者にも束縛されず自分の人生を全うできる世の中であってほしいと願う気持ちが溢れている。

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June 21 2021

夏至

本日は「夏至」也。

出典:『現代詩文庫1039永瀬清子詩集』P114思潮社
協力:NPO法人永瀬清子生家保存会(理事長:横田都志子)
写真:田中園子
WEB制作:三宅真人
デザイン:田中雄一郎
製作:宇野自動車株式会社

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June 16 2021

モンドリアンとひまわり

宣言発動一週間前の4月中旬に、移転リニューアルされたSOMPO美術館で「モンドリアン展」を観てきました。今思えば滑り込みセーフでしたね。

戦禍を逃れるために渡ったアメリカでの最晩年の秀作「ニューヨークシティー」シリーズや「ブロードウェイ・ブギウギ」などの出品はなかったですが、「木々」「ドンブルグの教会塔」や「砂丘」シリーズなど、ピカソやブラックの影響、そしてドゥースブルフとの出会いを経て、晩年の「コンポジション」シリーズに辿りつくまでの創作思考の変遷が垣間見えました。7月10日からは豊田市美術館に巡回されるみたいです。

しかし、なんと言ってもあのゴッホの、あのひまわり、が常設されているという、なんとも絢爛な美術館です。

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June 11 2021

I FINK A HOUSE

建築家の長澤一之(Architects and Design)さんがオーガナイザーを務める「I FINK A HOUSE  SALON LIVE & CONCERT 2021」。I FINK A HOUSEとは「ひとつの家を考える」こと。
日本が抱える空き家問題。築40年の古民家をリノベし、その試金石として「中心市街地活性化の集会所」として新たに息を吹き込む場。で第一線で活躍しているアーティストによるライブコンサートが毎月開催されています。
お問合せはFB「Kazuyuki Nagasawa」のメッセンジャーで。
今回フライヤーをデザインさせていただきました。

「I FINK A HOUSE  SALON LIVE & CONCERT 2021」
会場:I FINK A HOUSE(岡山市北区桑田町6-7)
会費:3,000円(ワンドリンク付き)
定員:25名

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June 3 2021

操工業さん50周年

アスファルト舗装で有名な操工業有限会社さん。創立50周年を記念したロゴマークと挨拶状など一連のデザインを担当させていただきました。たまに舗装現場に出会うことがありますが、アスファルトの舗装直後はまっ平で、水蒸気が湧き、新鮮で本当に美しいなあと思っています。今回はその要、ロードローラーをモチーフにしてみました。
現在3代目になる石原社長はまだお若い女性社長さんですが、「アスファルト舗装をオシャレにし、もう少し身近なところにも。」というお考えで、常にポジティブで精力的にお仕事をこなされています。
職種的に男社会でデザインとは無縁の会社が多い中、こうしたお考えを持たれている社長さんがいると何だかうれしいですね。

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2021.3-5
2021.1-2
2020.12
2020.11
2020.10
2020.9
2020.7-8
2020.5-6
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