May 31 2018

お静かに!

岡山後楽園バス車内の「お静かに」のピクトデザインが大変好評のようです。これは「車内ではお静かに!」という意味と「運転中は運転手に話しかけないでください」との両方を表現したものです。言葉で表現すると角が立ちかねない注意事項をイラストでさりげなく、端的に表現しているところが好評のようです。今後は宇野バス全車にも使用されるとのこと。

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May 28 2018

デザインの力を正確に

世界遺産登録を目指すとある施設。その運営団体のロゴマークが公募されている。経験上作り手であるデザイナーに偏った解釈と見解で一方的にデザインする公募では、いいものはできにくいと思う。デザインは依頼者とデザイナーの相互のコミュニケーションと化学反応で作っていくもの。トップの方のデザイン関心度や組織体制に言及するつもりはないが、世界遺産という顕著な文化的かつ普遍的な価値を理解してもらおうという組織が、賞金たかが数万円で「公募」という形を採る姿勢は残念だ。社会から再度クローズアップされていてメッセージ性が強いものだけにもったいない。もちろん頼んでくれれば一生懸命デザインしてより良いものを提案してあげるんだけど。(笑)
あえて感情的なことを言えば他人に考えさせて良いものだけを吸い取ろうってのは都合が良すぎる。前から言っているけど「デザイン公募」は今話題の一種のパワハラではないか。価格を含め発注者にこんな都合のいいことはない。公募に参加しなければいいじゃないっていう人もいるけど、それを言うなら日大アメフト部の宮川選手もあんな指示に従うくらいの状況だったのなら、アメフト部を辞めればよかったじゃないっていう論理と同じだ。先日のセクハラ問題で女性が勇気を出して訴えているように、この問題もデザイナー達が世の中に訴え続けないと行けないのでないだろうか。

あと「公募」のデザインは若手のチャンスになるっていう人もいるけど、これも経験上、飛躍的な実績にはならない。選考側に優れた感性の方や著名なデザイナーがいれば優れたデザインを選ぶことになり、結果「箔」が付くけど、そうでない場合は・・・。世に出ているデザインはデザイナーの力量でもあるが、デザインは選ぶ側のセンスに大きく依存する。チャンスを!というなら、自分を信頼してくれて依頼してくれた目の前の仕事を常に日本一のデザインにしてやる!と思ってコツコツとデザインすることが最大のチャンスであり、飛躍する大きな要因になる。

ただ今回コンペという形式自体を批判しているのではない。競い合えばより良いものが創造されやすいのは間違いない。ならば数名のデザイナーを対象にした上で、相当の費用を払い依頼し、それぞれと充分に話合いをしながら作っていき、その中からベストを選んでもらえればよい。不特定多数に無償でデザインをさせ、良いものだけを選ぶというその傲慢な姿勢に理不尽さと憤りを強く感じる。

界に向けたとてもメッセージ性の強い施設にこそ、デザインやクリエイティブの力を正確に使ってもらいたいと切に願う。

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May 27 2018

建築の日本

森美術館「建築の日本展」。古代から現代までの建築の文脈が100のプロジェクトを通して事細かに紹介されています。国宝・待庵の原寸再現や丹下健三の自邸も縮小再現されています。
模型や資料など展示物が膨大さに驚きましたが、何より驚いたのは外国人が多いこと。先週の平日夜に行ったのですが、日本人を探す方が本当に難しいくらいでした。確かに世界から観に来る価値のある展覧会でした!

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May 22 2018

宇野バスの魅力−テレ朝スーパーJチャンネルで特集!

本日23日夕方放送のテレビ朝日「スーパーJチャンネル」の水曜企画で、宇野バスさんが特集されるみたいです。タイトルは「日本一低運賃の路線バス“宇野バス”の魅力に迫る! 」。
ビジュアルデザインのお手伝いをさせて頂いている宇野バスさんですが、広告を一切纏わないバス車体は日本一の美しさだと思いますし、そこに強く熱い信念を感じます。
さらに国などからの補助金も受けず、それでいて日本一の低運賃を実現させている企業経営努力と宇野社長の手腕には恐れ入ります!17時36分くらいからの放送のようです!

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May 22 2018

佐故龍平展−痕跡−

明日23日(水)から岡山天満屋美術ギャラリーで開催される金工作家・佐故龍平さんの個展のリーフレットデザインを担当させて頂きました。佐故さんは20 代で日本伝統工芸展東京都知事賞の受賞をはじめ、伝統工芸日本金工展文化庁長官賞や佐藤基金淡水翁賞最優秀賞など数々の賞を受賞され、ニューヨークやドイ ツ・ミュンヘン、スイス・バーゼルなどでも作品を展示されています。
先日開催されたロエベ(LOEWE)クラフトプライズ2018(デザイン・ミュージア ム/ロンドンで開催中)で世界75ヵ国1900近い作品の中からファイナリスト30名に選ばれるなど、今や日本の杢目金作家の第一人者です。
今回のリーフットデザインには決して目新しさはありませんが、写真のレイアウトや間の取り方、フォント、文字組、紙により作品が持つ質や品格、美しさを正 しく伝えることを意図したデザインです。その効果も少しはあったのでしょうか、なんと開催前にも関わらずリーフレットに掲載の7作品のうち、すでに6作品 が売れたとのことで、我が事のようにうれしいです。
こうしてデザインで岡山から日本、世界へ羽ばたかれる方のお手伝いができることは本望であり、デザイ ナー冥利に尽きます。

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May 20 2018

提灯

昨晩は岡山市北区出石町でのイベント「たまりBAR」にお邪魔してきました。旧福岡醤油店の軒先をお借りして、先日デザインした出石町のロゴ入り提灯をお披露目しました!思ったより小ぶりでしたが、なかなか好評でした!
ちょっと寒かったですが、なんと30年振りの出会いもあったり、いろんな方と出会えてとても楽しいイベントでした!次回は今年の秋を予定しているみたいです!

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May 18 2018

田中一光と琳派

私淑するグラフィックデザイナー「田中一光」という名前があがれば行かずにはいられない。ということで広尾の山種美術館で開催中の「琳派―俵屋宗達から田中一光へ―」に行ってきました。俵屋宗達、尾形光琳から酒井抱一を経て続く琳派の伝統を現代のグラフィックデザイナー・田中一光氏が受け継いでいるという視点から構成されたユニークな展覧会です。一光さんが「そもそも琳派はデザイナーだった」と生前おっしゃられていたとおり、宗達の風神雷神図屏風や光琳の燕子花図屏風などはとてもグラフィックデザイン的なレイアウト構成だと思います。
一光さんのポスターは「JAPAN」をはじめ6点が展示されていますが、何より第2展示室で「日本の美」について書かれている「田中一光のことば」に心を打たれます。
企画者である山下裕二美術館顧問の狙い通り、我々グラフィックデザイナーは琳派を、そして古美術ファンには田中一光というグラフィックデザイナー界の巨匠の存在を知ってもらえる良い展覧会だと思います。ちなみに山種美術館のロゴマークは佐藤卓さんのデザイン。

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May 13 2018

野の花農園

デザインを手がけているぶどう農園を視察。今年もいよいよ岡山が誇るシャインマスカット、桃太郎ぶどうの季節到来です!いつも辛口の園主が今年は80%の出来だと言っているので、期待できるのではないでしょうか!

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May 11 2018

倉敷市立短期大学

先月中旬の事ですが、倉敷市立短期大学のロゴマーク完成の記事が山陽新聞に掲載されました。公立の大学から指名でご依頼を頂けたことは大変栄誉なことであり、とても光栄に思います。

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May 10 2018

おかやま丸の内法律事務所さん

昨年ロゴマークなどブランディングのお手伝いをさせて頂いた「おかやま丸の内法律事務所」さんのポスターが、公益社団法人日本グラフィックデザイナー協会(通称JAGDA)の「Graphic Design in Japan 2018」に入選しました。
またウェブサイトがようやく完成したようです。コンパクトでわかりやすく、きれいなサイトとなりました。
所属の山下先生はまだ20代半ばと若いのですが、文化芸術に携わるアーティストやクリエイターの法的支援などを積極的に取り組んでくださる、我々にとって心強い弁護士さんです。
サイトデザインはトライマンデザインの三宅真人君です。いつも状況に応じて丁寧な仕事をしてくれます!

おかやま丸の内法律事務所 ウェブサイト
https://ok-maru.jp/

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May 7 2018

倉敷市立短期大学ロゴマークデザイン

今年創立50周年を迎える倉敷市立短期大学のロゴマークをデザインしました。「教養力、創造力、技術力、実践力、文化力、コミュニケーション力などが、より大きく」をコンセプトに、特色である短期2年制であること、服飾美術学科と保育学科の2学科のみであること、また少人数でコンパクトな大学であるため教職員と学生の結び付きや地域とのつながりが強いこと、そして大学が地域に開かれている様子などを表現しています。フォルムは「より大きい」を表す不等号の「<」や「くらしき」の「く」、「City」「College」の「C」をモチーフにしており、カラーのブルーは服飾美術学科の洗練さ、ピンクは保育学科の優しさを表現し、2つの色が重なって配色される紺色は児島のデニムを表現しています。
普遍性を意識したシンプルなカタチながらたくさんの想いを込めてみました。今後パンフレット、ホームページや名刺・封筒などに展開されていくようです。

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May 1 2018

高松市美

高松市の中心部丸亀町商店街からほど近い高松市美術館。一昨年春建物のリニューアルにあわせ、原研哉さんデザインによるロゴがお目見え。2018年のJAGDA賞(VI部門)を受賞。
建物の内部のサインもリニューアルされていて、良い意味で普通なデザインが空間を引き締めていました。小さいながらもこういうサインの質で建築家や施主の本来のデザインセンスがわかるものです。

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April 30 2018

イサムノグチ

イサムノグチが生前日本での制作の本拠地としていた四国・高松は香川県立ミュージアムで開催中の展覧会に行ってきた。多くのクリエーター同様、イサムノグ チに最も魅力を感じるのは、総合芸術家と謳われている通り、石彫を基軸に個々の彫刻作品や舞台装置、ユネスコ日本庭園、岐阜提灯「あかり」、新萬來舎のイ ンテリアやモエレ沼公園のランドスケープ(都市計画)など領域横断的な仕事ぶり。そしてエリート主義的な専横性に否を唱え続け、もっと開かれた人間らしい 芸術を追い求めた点だ。彫刻をデザインに置き換え、自分自身もそうした領域に少しでも近づければと思う。

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