May 30 2013

デザイナーの特権

先週と今週、いろんな方の「夢」と「希望」を聴かせてもらうことができた。

我々のところに相談に来られる方の多くは「夢」と「希望」に満ち溢れており、
そのパワーの一部をお裾分けしてもらえる。
これはデザイナーの特権ではないかと思う。

これがお医者さんや弁護士さんだとそうはいかないんだろうな、きっと。
つまりはその差が年収と地位に反映してるってことか!納得!

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May 29 2013

過去最高の売上。

カタログなどのデザインをお手伝いさせて頂いているアパレルブランド・rolca on the notes(ロルカオンザノーツ)さん。岡山、名古屋、東京にショップも持たれているのですが、岡山店の一日の売り上げが、この5月だけで数度最高額を更新しているとのこと。
そんなお話を聞くと自分のことのようにうれしくなりますね!
もちろん商品自体やスタッフさんの接客、お店の販売戦略などが功を奏しての結果だと思いますが、カタログのデザインなどが少しでもお役に立てられているのだとしたら、それはなおさらうれしいです。

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May 24 2013

超一流の第一条件。

誰か特定の人を宿敵にしたり、誰かを見返そうとすることが一番のモチベーションになるようだったら、超一流にはなれない気がする。

イチローでも松井でも、長嶋茂雄でも王貞治でも、恐らく一番のライバルであり敵は自分自身であり、モチベーションは常に自分に向いていたのではないだろうか?

郷土の英雄・星野監督も巨人にとらわれることなく投げていたら、200勝に手が届いていたかもしれないし、清原だって無冠の帝王と呼ばれることもなかったのではないかと思う。

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May 17 2013

冗談のような、ホントのはなし。

昨年の年始、琵琶湖の畔に立つ高層ホテルに泊まっていた時のこと。朝方天気もよく朝日に照らされた眼下の琵琶湖を見渡していたら、湖畔が突然物々しくなってきた。警察が数人慌ただしく湖を見ながら何かを探している様子。ホテルで優雅な気分を味わっていた僕たちに嫌な予感が漂う。そうこうしているうちにレスキュー隊と救急車もやってきた。やがて沖合十数メート先を指さし何かを発見した様子。的中だった。僕たちの部屋が高層階だったのが幸いして詳細は見えなかった。が、動いている気配はなかった。

そんな時にやってきたのが、この写真の消防の救助船らしき船だ。一瞬目を疑った。朱色で「祝」と書いてある。「訓練か?」いや、下界の緊迫した様子とヤジうまのたかり具合から到底そうは思えない。
事件なのか事故なのか?

怖いもの見たさの衝動に駆られているうちに、一連の騒動が終わった。年始早々こんな場面に出くわすか?と何とも言えない心境とあの船はいったいなんだろうという疑念が残る中、僕たちはホテルを出た。

ホテルを出てすぐその怪が解けた。湖畔を運転していたら、やっていた。年始の恒例行事消防による「出初め式」。琵琶湖を抱える都市だけに船も出て盛大にやっていた。つまりその準備のさなか、近くで事故(or事件)が起こったので、幕を取り外す間もなく現場へ駆けつけたのだと推測できる。湖岸からは幕の文字は確かに見えにくく、一刻も早く駆けつけることは確かに大切なことだ。が、それにしても出動前にある程度状況を伝えられているはずだろうから、さすがに「祝」とは・・・。ご遺族のことを思いやるといたたまれない。

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May 14 2013

とらや。

先日行った東京ミッドタウン内のとらや。

日本の中心で内藤廣氏、葛西薫氏、そして老舗とらやをもってしてもこうなるのですね。デザイナーとしてはなんだか複雑な想いですが、これが現実なのでしょう。恐らくデザイナーもクライアントもある程度予測はしていて、そのリスクを覚悟の上でデザインしたのだと思います。デザイナーとクライアント、この両者の覚悟あってこそ価値あるデザイン、歴史に名を残すデザインが生まれるのだと思います。

一概にデザインと言っても目的によってアウトプットはたくさんあります。例えば売れる(機能的も含む)デザインと魅せるデザイン。前者に消費者との溝があるのは問題ですが、後者の魅せるデザインについては本質をついていれば、捉える人によって意識の差が大きくても仕方ないのかなと思います。これがつまりは前述のリスク。
もちろん一番の理想は本質をついた機能的にも美的にも優れたものが人々の共感を呼ぶ(売れる)ことだろうと思います。

ちなみに下の写真は本来の姿。当時迫力と美を兼ね備えたこのしつらえにデザイナー魂が揺さぶれる激しい衝撃を受けたのを思い出します。

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May 8 2013

デザインのやくわり その2.

世界観をきっちりと伝える。

GW後半は倉敷美観地区の有隣荘に行ってきました。
有隣荘は大原孫三郎が病弱な妻のために建てた大原家別邸で、普段は公開されていませんが、大原美術館主催の特別展示室として春秋の年に2回だけ公開されています。

有隣荘について僕がここで詳しく説明することは割愛しますが、建物の空間、庭はもちろん、今回のアート作品・展示はとてもいいものでした。ただそれだけにこれはあくまでも僕の主観ですが、チラシなどの広報ツールが今一つだったのが残念です。

設計は薬師寺主計や伊藤忠太、 内外装デザインは児島虎次郎らが手がけ、随所にこだわりと工夫を魅せ、さらに戦後は昭和天皇が宿泊されるなど来賓館として使用されたという歴史的建築物でアート展示をするという、独自性とその世界観が伝わって来ないように感じました。

僕はこうした展覧会で、作品がいいのはもちろんですが、展示空間と告知・配布される広報物までを見てトータルで良し悪しを判断します。職業柄もありますが、チラシやチケットは記録と記憶として残しておきたくなるデザインだとうれしいですね!ここでお金の話をするのは野暮なことですが、あえて言えば決して安くない料金を払うのであればなおさらです。もちろんこれは展覧会に限ったことではなく、お店に行ったり、人と出会ったりしたときに思うことですが。

かっこいいデザインに、というのではなく、その世界観をきっちりと伝えられる、考えられたデザインが求められているのではと思います。

岡山を代表し、日本でも有数の美術館であればなおさらそういったことを大切にして欲しいですね!

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May 1 2013

デザインのやくわり。

「新しいデザインになって名刺をどんどん配りたくなりました。」「お洒落になったね!とよく言われます。」「お客さんとこのデザインをきっかけにコミュニケーションがスムーズになりました。」「自信と誇りを持って仕事に取り組めるようになりました。」「今までになかった愛社精神ができました。」

IT自体をデザインする全国でも有数の企業「株式会社オービス」さんのビジュアルリニューアルプロジェクト。先日慰労会の席でそんな言葉を社員さんから聞くことができました。ほんとにうれしい限りです。

正直ビジュアルデザインを変えたからと言って、とたんに業績に直接結び付くかどうかはわかりません。服装を変えたからと言ってすぐに恋人ができるわけではないのと一緒です。
でも社員さんの業務や会社に対する姿勢やモチベーションが、既に向上していることだけは確かです。仕事を楽しむことができればそれに勝るものはありませんよね。
売り上げや集客も確かに重要だとは思いますが、まずはそこなんです!

「デザインのやくわり」ってロジックでは言い表せない大きなパワーを秘めているなとこの業務を通じて実感しました

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April 30 2013

野菜たっぷりドリア、めちゃうまっす!

先日今回ビジュアルデザインのお手伝いをさせて頂いた、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で開催されている「猪熊弦一郎展−壁画の仕事」に行ってきました。
吉村順三が設計した旧ホテルフジタ京都の解体作業中に発見された、猪熊弦一郎作の壁画を紹介しているのですが、今までとはちょっと違ったシンプルな作風で、猪熊弦一郎の作品の幅の広さ、懐の深さを感じます。

また同時開催されているフランシス・アップリチャード展もかなりよかったです。(デザインは僕ではありませんが)日本初個展で、解説文にもありましたが、古いようで新しく、見たことあるようで、見たことない。いろんな解釈ができる不思議な世界観を感じる作品です。
是非このGWに行ってみてはいかがでしょう!

追伸 カフェレストMIMOCAのランチ野菜たっぷりドリア、めちゃうまです!

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April 26 2013

映画を創らせてください!

「ボクらの日本一周どんぶらこ」映画製作委員会さんが企画する「岡山発“世界を0.03%変える映画”」の製作告知ポスターをデザインさせて頂きました。
サイズはA1変形で、縦横比は日本やイギリスの映画にも多く見られるスクリーンサイズのアメリカンビスタ。
“岡山から世界を変える”ってとこが特にいいですよね!
とても意義ある内容の映画ですので、是非実現させて欲しいです!
このポスター、結構好評のようで500部刷ったのですが、既に増刷を検討されているとか。デザインが少しでもお役に立てられれば、うれしい限りです!

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April 24 2013

東京オリンピック1964 デザインプロジェクト

先週東京国立近代美術館で「東京オリンピック1964 デザインプロジェクト」展を観てきました。これは東京オリンピックの誘致から準備、開催に至る中での一連のデザインワークを紹介する展覧会です。
オリンピックはアスリートたちの祭典ですが、東京オリンピックはシンボルマークとポスターを亀倉雄策がデザインしたのをはじめ、勝見勝の指揮のもと河野鷹 思、粟津潔、柳宗理、田中一光など当時日本のトップデザイナーたちが総力を結集して取り組んだ一大プロジェクトだったようです。

今回僕は初めて知ったので すが、あの有名なシンボルマークはコンペだったのですが、亀倉雄策は提出締切日まで忘れていて、当日昼前主催者からの電話をもらってあわてて5,6分のス ケッチ後2時間余りで作り上げたそうです。もちろんオリンピックとは何かという思想やイメージは以前から常に考えていたようですが。

僕もよく感じるのですが、仕事の話が来てから考え初めても実は遅いのですね。それまでにいかに思考やイメージを追及しているのか、つまりアイデアの準備をしているかが大切だと思います。だからデザインフィーを時間給で換算するなんてのはほんと野暮な話だと思います。
まあそれはいいとして、話を戻すと、平等に与えられた同じ時間の中で、世の中に対する問題意識や理想、イメージを持ち、常に思考回路を張り巡らせることがいかに大切なのかを再認識させられました。(敬称略)

5月26日(日)まで東京国立近代美術館で開催中!

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April 23 2013

「田中」ができました!

グラフィックデザイナー・田中雄一郎と
写真家・田中園子が綴る最小フリーマガジン「田中」のvol.2が完成しました!
今回はB3サイズ四つ折りで、前回より若干ボリュームアップ!
これから順次発送します!

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April 22 2013

岡山芸術回廊記録集、完成!

岡山芸術回廊の記録集ができました!
200Pを超えるボリュームと年度末のタイトなスケジュールの中でしたが、なんとか仕上げることができました。
関係者の皆様ご協力ありがとうございました。詳細はまた後日!

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April 21 2013

住宅完成見学会 開催!

先日もお知らせしましたが、ロゴマークや名刺などのリニューアルデザイン一式を担当させて頂いた建築設計事務所Living Nine(リビングナイン)さんの住宅完成見学会がこの週末開催されています。
会場が自宅の近くということもあり、昨日お邪魔させて頂きましたが、天気が悪いにも関わらずたくさんの来場者でした。建物はもちろんですが、会場の演出も 要所要所にこだわりが感じられ、またオーナーのKさんの実直、丁寧なお人柄もよく表現されていて、とてもよかったです。

その建築に対するこだわりやお人柄は、今回リ・デザインしたこの活版印刷名刺からも伺い知れると思います。たかが名刺ですが、されど名刺です。不思議ですが、名刺ひとつでその方の本当の姿や想いが見えてくるものです。

見学会は本日21日午後5時までです!

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April 19 2013

住宅完成見学会 開催!

今回クオデザインスタイルでロゴマークや名刺、封筒、パンフレットなどのリニューアルデザイン一式を担当させて頂いた建築設計事務所Living Nine(リビングナイン)さんの住宅完成見学会がこの週末(4/20,21)開催されます。そのフライヤーやDMのビジュアルデザインも担当させてもらいました。

「規格品ではなくその土地の力を感じながら、住む人に合わせた、ひとつしかない家づくり」をコンセプトに、丁寧に設計・施工された住宅です。
当日ご来場の方には今回デザインさせて頂いたポスター風パンフレットを差し上げます!家づくりをお考えの方は是非!

日時 4月20日(土)、21日(日) 10:00-17:00
場所 岡山市中区江崎65-1(国道2号バイパス倉田交差点南へ約400m)
詳細地図はコチラから→http://living09.jp/info.html
お問い合わせ Living Nine TEL 086-238-3844

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April 14 2013

「デザイントレンドアーカイブ」に掲載されました!

ピエブックスから発売された「デザイン トレンド アーカイブvol.0 CI&ロゴマーク特集」にクオデザインスタイルが担当した岡山芸術回廊、岡山大学、まび記念病院のビジュアルデザインが掲載されています。
当事務所デザインが「トレンド」かどうかは置いておいて、デザインのコンセプトづくり、ラフ案からプレゼン案、決定案まで丁寧に掲載されていますし、この手の本としてはお安く雑誌感覚で楽しめると思います!
全国の主な書店のデザインコーナーに1冊は置いてあると思います。たぶん!

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April 13 2013

幻の壁画!

今日から丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で始まった「猪熊弦一郎展 壁画の仕事」展のポスター、チラシ、チケットなどのデザインをさせて頂きました。

この壁画は建築家・吉村順三により設計された旧ホテルフジタ京都の解体現場から2011年に発見され、「幻の壁画、発見!」と当時新聞やテレビで話題になった作品です。しかもその発見はある匿名電話がきっかけだったそうです。
今回は言わば「里帰り展」で、修復後初めての公開となります。

僕も先日一部を拝見させて頂きましたが、素材感、スケール、デザインとも、猪熊弦一郎の他作品とはまた違った魅力ある作品だと思いますので、是非この機会に!
6月23日まで丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で開催中!

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April 11 2013

中央と地方?地域デザイナーのブランディングは急務です!

中国デザイン専門学校さんで先月中旬に開催された12回CtoCコミュニケーションプロジェクトのトークセッションにパネラーとして参加させて頂きました。パネラーは私と日経デザイン編集長の下川 一哉さん、reidex,inc 代表:明石 卓巳さんで『これからの中央と地方のデザイン戦略』を大きなテーマにセッションしました。

内容については話せば長くなるので割愛致しますが、簡単に言えば本当の意味で地域を活性化させるには中央に頼るのではなく、地域の人間ががんばらないといけない。
デザインで言えば、中央の有名デザイナーに頼るのではなく、地域のデザイナーに任せられるように地域のデザイナーが技術、質を向上はもちろん、存在をアピールしなければならない。ということです。
要するに、我々地域のデザイナー自身のブランディングが急務だということです。

写真:中国デザイン専門学校さんの提供

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