November 10 2008

お祝い続きの週末。

お祝い続きの週末だった。金曜日は岡山プラザホテルで行われた「福武文化賞・同奨励賞」の贈賞式にご招待頂いた。(もちろん私が受賞したわけではなく、パンフレットなどのお仕事をさせて頂いている関係でご招待された。)受賞された方々のお話から、続けていくことの大切を改めて教えられた。
翌土曜日は私事ながら娘の七五三。秋深し、小雨の降る国宝・吉備津神社。改修も完了し、久しぶりに本殿を拝見したが、やはり優雅というか雄大というか。その後両家で全日空ホテル20Fのレストランで食事会。見晴らしがよく、料理も上品で美味しく、晴れの日に添えた。
さらにその後結構ハードだが岡山市民会館で娘のエレクトーンの発表会。まずはミスをしなかったことに一安心。後は結果を待つのみ。

娘の出番が終わるやいなや、私一人新倉敷へ向かう。今月開院される「むらかみ&とくながクリニック」のオープニングパーティ。私どもでグラフィックデザインとサインデザインを担当させて頂いた。関係者が大勢来られており、マンドリンの演奏など盛大に執り行なわれた。このマークは誰が考えたの?という言葉がちらほら聞こえてきたり、他の先生から「うちの病院も頼むよ!」と声をかけられたりしたことはうれしかった。
最後に先生のご挨拶の中で、突然私が紹介され「彼がいなかったらどうなっていたことか。」と涙が出るようなお言葉を頂いた。私がご提案したコンセプトやデザインを心から気に入ってくださっている。デザインがこれほどまでに人の心を打つものとは。自分自身でも驚いている。
クリニックや病院などの医療施設は患者さんと医師とのコミュニケーションで成り立っていると言っても過言ではない。同時に組織において経営者は目指すべき明確な目標をビジュアル化し、スタッフと共有する必要がある。デザインはただの飾りではなく、「人」と「人」を結ぶツールとして、また円滑な経営の柱として、重要な役割を担うことを今回皆さんに少なからず知って頂けたのではないかと思っている。本当に良い仕事に巡り会えた。ご紹介頂いたMコンサルタントのT社長をはじめ関係者の皆様に御礼申し上げます。

帰り際携帯に娘から発表会で見事「金賞」に輝いたという吉報が入った。来月の東中国大会への出場も決まったらしい。おめでたいがまた練習が大変そうだ。

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November 6 2008

東京デザイン紀行

先日の続き

ご一緒した遊美工房の安原さん、役重氏らと宮本亜門がプロデュースしたお店「花蝶」で食事をご馳走になった。安原さんにはいつもお世話になりっぱなしで感謝してもし切れない。
その後は銀座での定期ルートになっている、銀座グラフィックギャラリー(平野啓子展)、資生堂ギャラリー(キム・スージャ展)、ガーディアンガーデン(和田裕也展)、クリエイションギャラリーG8(毛利彰展)を巡る。
翌日は世田谷美術館でダニ・カラヴァン展。環八沿いを歩いて、ナガオカケンメイ氏の手掛ける今話題のD&DEPARTMENT。そして最後に北品川の原美術館で写真家・米田知子展。
この原美術館は邸宅を改装されて造られたこじんまりとした美術館だが、雰囲気、所蔵作品とも質が高く、中庭に面したカフェも気持ち良い。さらに米田知子氏の写真は非常に奥深く、観る価値あり。今月末まで開催中。
ちなみにこの写真は役重氏の作品。いつもよりお酒がおいしかった。

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November 5 2008

デザインとはひっきょうバランスである。

先日東京・銀座の「工芸いま」で開催されていた備前焼作家・役重佳廣氏の個展にお邪魔した。日記や当ウェブサイトでも再三書いているように役重氏は人間国宝・伊勢崎淳氏や華道家・假屋崎省吾氏などからも評価を受ける気鋭の備前焼作家だ。昨年末に刊行された氏の作品集「開闢」のアートディレクションをさせて頂いたことが縁で僕も作品に興味をもった。
氏の作品はもちろん基本的な要素を含んだ上で、従来の備前焼とは一線を駕している。作品からは躍動感をはらまない生命感、性的ではないある種の官能性を感じる。これは決して矛盾ではない。バランスである。

美しいものはバランスの上で成り立っていると思う。
猪熊弦一郎は著書「私の履歴書」の中で「美とは突き詰めれば混乱と秩序のバランスである。それは表裏一体のもので、いい絵はどんな乱暴な描き方に見えてもちゃんと秩序がある。色、形、重さ、軽さの調和がとれている。(一部訳)」と。
この考え方はデザインにも当てはまる。機能性と創造性のバランス。その絶妙なバランスを追い求めることに価値があり、そこに美がある。だからこそ結果的に人々の心に届くものになるのだろう。

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November 4 2008

新聞広告を担当しました。

新聞広告(山陽新聞)五段のご紹介。
「おかやま歴史塾」についての詳細は山陽新聞社・事業局TEL086-803-8015まで。

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October 24 2008

風情ある建物です。

岡山市民会館が毎月発行する「催物案内」をクオデザインスタイルで担当させてもらっている。表紙の写真は市民会館が他に誇る魅力の一つである建物。建物の繊細さと迫力感を十分に伝えたいので、その上に文字は一切乗せていない。この情緒ある建物は1964年に建てられた。設計は日本建築学会の会長を務め、大隈講堂などを手掛けた佐藤武夫。今まで市民会館の建物はあまり意識したことがなかったが、こうした仕事を通じて新たな発見があることは、この仕事の大きな魅力の一つでもある。

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October 20 2008

クリニックのブランディング進行中です。

来月17日新倉敷駅前に内科、泌尿器科「むらかみ&とくながクリニック」がオープンします。クオデザインスタイルでは、ロゴマークから名刺、封筒、診察券などのグラフィックと建物のサイン計画などビジュアルデザインをトータルで担当させてもらっています。
加えて今回はコンセプト作りから携わらせて頂き、まさにクリニックのブランディングです。そのコンセプトを先生が大変気に入って下さり、理念としてクリニック内に掲げ、スタッフの方々に浸透させて行きたいとのことです。
本日建物のサインが取り付けられたということで確認に行ってきました。先生からは「大変素敵なサインですよ。」とお褒めのお言葉を頂きました。
デザインの詳細はまた後日お知らせいたします。

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October 10 2008

クリエイターとしての永遠の仕事

2010年直島や犬島などの瀬戸内海の島々を舞台に瀬戸内国際芸術祭が開催される。実行委員長は香川県知事の真鍋氏。つまりこのイベントは香川県中心ということ。しかし開催地の島々は香川県であれどほとんどが岡山からの方が近い。
また総合プロデューサーの福武氏は言わずと知れたベネッセの会長さんだ。
そんなイベントを岡山側からも応援しようと立ち挙げた協議会の会議が昨日行われた。仮称「島会」。
出席者は直島福武美術館財団、福武教育文化振興財団の両事務局長、ベネッセ会長室室長、岡山市企画局審議監、RACDA会長、岡山市民会館館長など豪華な顔ぶれで、その中に若手の一人として僕も参加させて頂いた。
内容のメインが岡山市としての参加方法だった。ここからが驚いた話だが、岡山市としては参加することに問題はないとした上で、「お金を出さないで参加するのはおかしい。かと言って香川県主体の事業に立場上、岡山市が税金を投入することはできない。」ということらしい。
なるほど。ある意味よくわかる。僕は「だから行政は駄目なんだ」と正論を振りかざすつもりはない。「立場を優先する」これは人間としての一種の自衛本能だろう。政治の世界などを筆頭に大人の世界では当たり前だ。「本能」の解釈に理屈を求めても理論はわかるが退屈なだけだ。ハンバーグを食べたいから食べる。眠たいから寝る。
でも「自衛本能」で乱れているこの世の中をクリエイティブの力で何とかできないものか?答えが見つかった時には小さないざこざどころか世界の戦争もなくなる?といいなあ。

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October 9 2008

誰がここでテレビを見るの?

これは先日中学時代の同級生がアンサンブルコンサートを開催した時の当日プログラムに掲載した我が事務所の広告。誰が捨てたかこのテレビ。実は我が事務所の真横。今さら言うことはありません・・・・・。

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October 6 2008

「漢字」は綺麗です。 [家族のブランディング、結婚式のブランディング]     

先日高校時代の友人の結婚式が横浜・元町の老舗霧笛楼で行われた。
彼と彼女は現在某大手企業の香港支店に勤めていて、今回は結婚式のビジュアルと家紋の作成を依頼された。
「家紋」というよりは家族のシンボルマークと捉え、これから船出する二人の思いなどを凝縮した。
さらに二人が香港で出会ったこと、彼女が台湾で生まれたことなどから「漢字」をモチーフとして展開していった。
そう考えると結婚とは一つの小さな会社を立ち上げるのと変わらない。
左上図は日本全国、世界各地から出席してくれた友人に感謝の気持ちを込めて作成したポスターで出席者全員の名前が入っている。
こうして漢字を並べてみると、改めて漢字の綺麗さと意味の深さに気付かされる。
ちなみ下はウェルカムボード。
詳細は[Portfolio]に掲載しています。

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September 29 2008

関連イベント、展覧会のお知らせ。   

岡山市民会館主催の「三海芸能サミット08」のポスター等デザイン。昨年好評につき、今年も来月12日に開催されます。チケットはぎんざや、岡山音協、ローソンチケット(Lコード61308)などで発売中。

毎年恒例、岡山城秋季特別展のポスター等デザイン。津田永忠の世界遺産級の遺業をご紹介。11月16日まで開催中。

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September 19 2008

三人の田中君と塩田千春     [国立国際美術館]

先日従兄弟の結婚式が大阪の江坂であった。
僕の父は三人兄弟の長男で、今回結婚する従兄弟は次男の長男の田中君。彼は大阪でフリーでウェブプログラマーをしている。っで末っ子三男の子で当然従兄弟の田中君も同席。彼は東京在住でベースギタリスト。日本のフュージョン音楽界を代表するバンドT-SQUAREのサポートメンバーであり、先日は「僕らの音楽」で絢香と共演。今月末の「みゅーじん」にも出演するとか。
そう考える僕も含め皆フリーランスだ。どうやら田中家はサラリーマンには向いていないらしい。僕のデザイン、従兄弟のウェブと音楽。田中家の英知を結集して何かできそうな気もするが、気のせいか?

結婚式の前に国立国際美術館で開催中の「塩田千春 精神の呼吸」へ行ってきた。発想、表現、スケール、全てが日本人離れしている。作品「大陸を越えて」では全国から寄せられた2000足を超える靴が並べられ、それぞれに靴にまつわるエピソードが添えられていた。様々な人々が様々な時間を生きた、まさに足跡が感じられた。
こういったアート作品から刺激されることは多々あり、仕事へのヒントとなる。

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September 17 2008

一番目は?     [高梁市成羽町]

先日「イチハラヒロコ展」を観に成羽町美術館へ行ってきた。
安藤忠雄の空間と展覧会の内容は僕が語るまでもない。それより気になったものが二つ。
駐車場内の電話ボックスと道向いのそば屋さん。
なんだか安心して電話をかけれそう。
「中華そば・二番目」
是非名前の由来を聞いてみたい。
名前と言えば最近命名から携わるプロジェクトが増えた。先日も11月にオープン予定のデンタルサロンを命名から担当させてもらうことになった。

名前はとても重要でイメージはもとより経営を左右すると言っても過言ではない。経営者の経営に対する姿勢が凝縮される。だから難しい。
ちなみにこの中華そば屋さん、よーく見ると珈琲も飲めるようだ。

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September 12 2008

招き猫美術館と県展と開闢と雨宿り   

今年末に吉備人出版さんから刊行予定の「招き猫美術館写真集(仮題)」のデザイン&アートディレクションを担当させて頂くことになったため、金山にある招き猫美術館へ向かった。
2年ほど前に一度お邪魔したことがあったが、そういう観点では鑑賞していなかったので、副館長さんのご丁寧なご説明の下、改めてじっくり拝見させて頂いた。
「招き猫」は見た目はかわいいが、由来や風貌は奥深く神秘的な世界観を持っている。
仕事ととしてお邪魔させてもらったのだが、のどかな場所にあり、しかも空間も気持ちよいので思わずくつろいでしまい、最後には絵付けまで体験したりと完全に観光客になっていた。
もちろん現場百回という言葉があるように、伺うことでより良い素材がたくさん発見でき実りのある訪問となった。

帰りにクオデザインスタイルでデザインを担当している県立美術館で開催中の「県展」を観てきた。今年は賛否両論あるようだが、僕としては良く出来たデザインだと自画自賛。
帰り際に突然の大雨に遭遇し、近くのカフェで雨宿り。偶然にもそのカフェに役重さんの作品集「開闢」が3冊も販売されていた。売れることを切に願う。

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September 10 2008

意外なところからの反響      [備前焼作家 役重佳廣 作品集]

昨年末に遊美工房より出版された備前焼作家・役重佳廣氏の作品集「開闢」が僕の想定外のところで意外と好評のようだ。
クオデザインスタイルではこの作品集の編集及びアートディレクションをさせて頂いた。
生首を想像させる強烈な表紙だけに、お堅いところからは敬遠されると思っていた。それが意外と岡山県立図書館、倉敷市立図書館などの公立機関が興味を示してくれた。さらに頻繁に貸し出しもあるそうだ。
先日もどこで知ったのか大阪府立図書館から是非作品集を置かせて欲しいと連絡があったようだ。

役重氏は人間国宝・伊勢崎淳氏や華道家・假屋崎省吾氏などからも評価を受け、今後が注目される新進気鋭の作家で今月末、銀座の工芸いま(銀座7-17-5)で個展が開催される。僕も時間があれば伺う予定。
この作品集はクオデザインスタイルでも販売しています。2,940円+送料340円です。ご希望の方はメールにて。(ちなみに画像はポスターです。)

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