May 27 2008

賞状のデザイン  [財団法人 福武教育文化振興財団]

先日市内のホテルで第22回福武哲彦教育賞・第8回谷口澄夫教育奨励賞の贈賞式が行われた。
クオデザインスタイルでは受賞者紹介を兼ねたパンフレットをはじめ、今回は賞状フォルダーと賞状のデザインも担当した。デザイナー人生でも賞状をデザインする機会はなかなかないと思うので光栄に感じた。
余計な装飾を省きシンプルで美しい仕上がりにこだわり、受賞者の方々が誇り高く、インテリアとして飾ってもらえることを意識してデザインした。
福武總一郎理事長をはじめ、財団理事や事務局の方々から身に余るような評価のお言葉を頂き、私自身が受賞されたような喜びであった。
夕方のニュースで式の模様が放送され、その中で賞状のアップショットもあったようだ。
ちなみに最下段の写真は本日付山陽新聞朝刊に掲載された当財団の広告。財団のアイデンティティをストレートにコミュニケートした。

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May 22 2008

いよいよ海外のプロジェクトが動きます。 [オランダ]  

昨年から担当していたオランダでのプロジェクトがいよいよ本格的に動き出した。クライアントは兵庫県・明石の方で、現在は大手メーカーに勤められている個人の方だ。現職で培ったノウハウをベースに新たなシステム開発を図り、ベンチャー企業を立ち上げ、オランダで展開する計画だ。
その会社名ロゴ、ステーショナリー、商品パンフレット、プレゼンツールなどブランドプロモーションをお手伝いしている。海外でしかもデザインが盛んなオランダということもあり、少々奇抜で消費者の目を引くデザインとした。
投資額が結構なだけにデザインが売れ行きに少しでもつながってくれればうれしい。
詳細はプロモーションが実際に開始されてからお伝えします。

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May 21 2008

岡山にもデザインブームか?

ありがたいことに先週からデザインのご依頼、お問合せが後を絶たない。既存のクライアントから、知り合いから、HPから。
それぞれのお話を聞いているとバブル崩壊後、事業展開の中で経営面、人材面、環境面といわゆるハード面を再建させ、さあ次はソフト面の充実だ。という傾向を感じる。
明らかに一年前よりは皆さんデザインというものに敏感になった気がする。
現在HPやパンフレットなどのビジュアルデザインを担当させて頂いているO病院では、私どもが携わるようになってから心なしか病院内の雰囲気に活気が出たような気がする。医師、看護師、事務の方々などが以前より輝いて見える。とはちょっと大袈裟だが、それに近いものはある。ビシっと一張羅で決めた日は心も引き締まるのと同じように。
こうしてデザインと関わりを持った方が、少しでも前向きに意識改革をしてくれ、波及効果で他の人へ活力を与え、それが企業力アップにつながる。そんな図式を一つでも多く描ければ岡山も変わる?

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May 13 2008

一流との違いをインスパイアされた。  

先日、ルネスホールで開催された「世界最年少プロジャズドラマー・大我、9才」に行ってきた。その日ギネスブックから正式に世界最年少プロジャズドラマーとして認定を受けたそうだ。正直ドラムのことはよくわからないけど、凄まじい手の動きとうっとりするような繊細な音を組合せ、9歳とは思えない世界観をかもし出していた。またそれとは反し、あどけない顔とかわいらしい声がさらに聴衆を魅力していた。
後半はジャズオルガンで日本の第一人者であるKANKAWA氏も加わりさらに多才なコンサートとなった。当初心配されていたお客さんの入りだが、最近テレビなどで話題になっていたこともあり、ほぼ満席だった。私どもでポスターなどデザインをさせてもらったのでそうことも多いに気になる。
ちなみにデザインはKANKAWA氏からも好評だったようで、所属のレコード会社に見せてくれるとかなんとか。

翌日はある例会でJFLサッカーチーム「ファジアーノ岡山」の木村社長にお会いし、様々なお話をお聞きした。東大を出られ、ゴールドマン・サックス証券を退職され、岡山を盛り上げるためにファジアーノ岡山」を立ち上げられたという郷土愛が半端ではなく熱い方だった。一方経営面、戦略面についてはとても冷静で論理的で、客観的に経営者としてチームを分析されていた。ここに私との違い、一流との違いを垣間見た気がした。
情熱だけでは経営はなりたたない。かといって論理的な戦略だけではお客さんの心をつかめない。ブランド戦略の大きなヒントとなる気がした。

二日続けて私の心がインスパイアされた刺激的な日となった。

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May 9 2008

阪急電車は美しい    [西宮・甲陽園]

GWに高校時代の友人の実家がある西宮・甲陽園へお邪魔した。高校時代から友人以上にそのご家族に大変お世話になっている。友人は東京にすんでいるが、友人がいない時でも気軽にお邪魔するという珍しい関係だ。
今回は友人家族も帰省しており、川遊びに関学の裏山にあたる甲山に連れて行ってもらった。小魚やエビなどを夢中で取っている子ども達がかわいく、それでいて懐かしかった。岡山市内でも今ではなかなかこういった光景は目にすることがない。
木々に囲まれ、水はきれいで、景色もよく、天気もよかった。都会と隣接している感じは全くない。

話はちょっとそれるが、阪急電車はやはり美しい。佇まい、色、車内の趣といい他電車とは一線を画している。さらに阪急沿線といえば関西の中でも風情があり景観もよく、治安もよく、格式も高いと言われている。まさに電車がもたらしたまちづくりと言えよう。学生のころは何気なく乗っていたが年を重ねるごとに良さがわかってくる。

夜は甲子園球場横のホテルで高級中華料理をご馳走になり、心身ともに充実した日であった。I家及びT家の皆様本当にありがとうございました。

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May 2 2008

犬島アートプロジェクト「精錬所」 感性披露会    [犬島]

先月26日、翌日の一般公開に先駆けて行われた犬島アートプロジェクト「精錬所」の完成披露会に行って来た。
会には福武總一郎理事長、建築を手掛けた三分一博志氏、アートワークを手掛けた柳幸典氏などの関係者を始め、岡山県知事、香川県副知事、岡山市長などのVIPやマスコミ関係者など多くの方々が出席されていた。また地中美術館館長代理の北川フラム氏も来られていた。
内覧会で三分一氏の建築、柳氏のアートに思わず「おー」と感性を刺激された。その後何気なく行ったトイレでも「おー」と。これはやられた。
パーティーでは普段仕事でお世話になっている方々にお会いすることができた。私事で言えば、十数年ぶりに高校時代の恩師にもお会いすることができた。さらに私事を言わせて頂ければ、家族そろってNHKからインタビューを受けた。その模様が昨日放映された。
そんなうれし、懐かし、驚きの一日であった。

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April 24 2008

美    [京都]

仕事が立て込んでいる時にこそ、心のリフレッシュをする必要があり、それがよりクリエイティブなデザインへつながる。
そう信じて、3月の下旬に京都に行ってきた。 

銀閣寺は「春の特別拝観・国宝東求堂同仁斎」、国立近代美術館で「ドイツのポスター」展を鑑賞し、最後は京都高島屋「千住博」展。結果的に「美」を鑑賞し、「美」を体感し、そして「美」を学んだ。

足利義政の時代は戦乱、飢餓によって社会は混乱し、殺伐とした暗黒の時代であった。そんな時代に「冷え枯れた」物の風情から「美」の価値を見出し「東山文化」となり、日本の文化芸能の母体となった。同仁斎は義政のまさに「美意識」の真骨頂。

千住氏は著書「美を生きる」で、「芸術とは美を鍵穴にしたイマジネーションのコミュニケーションであり、余暇を過ごす暇つぶしではなく、人間が生きていく上で不可欠だからこそ、古代より今まで存在し続けている」と。「美」を感じることの必要さ、素晴らしさをご自身の体験をもとに語られている。

私も普段「美」を求めてデザインをしているが、まだまだその真意、奥深さを知るには経験が足りないと痛感もしている。ただ「美人は三日で飽きる」とよく言われているが、人間「美」だけでは満足しないものなのか?プラスアルファの要素が必要であるならば、私の場合は「ユーモア」も大切にしたい。

やはり美しい「向月台」と、その後ろの足場が組まれている「銀閣」
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April 14 2008

ちょっとうれしい、けど悔しい。 [横浜市社会福祉協議会ロゴコンペ]

年明けに応募していた「社団法人 横浜社会福祉協議会シンボルマークコンペティション」の結果発表があった。
あまりコンペには参加しないが、このコンペは審査員が建築家でデザイナーの矢萩喜從郎氏やグラフィックデザイナーの松下計氏など著名なデザイナーだったので、応募した。
結果は566点中、最終審査11名の中には残っていて、グランプリ、準グランプリ(2名)に次ぐ4位(?)。4位かどうかは定かではないが、その他の上位者の欄の一番上にあった。
非常におしかったけど、結局は不採用。まだまだ何かが足りない。

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April 2 2008

変わらぬデザイン。 [岡山カルチャーゾーンパンフレット]

2年前に岡山カルチャーゾーンのパンフレットをデザインした。このデザインで3年目になる。
チラシやポスターの存在期間は長くて3ヶ月。それに比べると長い。加えて年間20万部を超える発行らしく、県内はもとより近隣の県の観光関連施設に行けば大概置いてある。先日もJR丸亀駅でこのパンフレットを見つけ、びっくりした。
創っては消え、造っては消えのこのデザインの世界。それは当然であり、消費されてこそのパンフレットではあるけど、長く変わらず人の手に触れ続けるデザインこそ私の理想とする仕事かもしれない。

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March 27 2008

失礼ながら、ツッコミ何処満載でした。 [丸亀駅前商店街]

先日、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館へ行った帰り、電車の待ち時間を利用して駅前の商店街を散策した。祝日にも関わらず人通りはまばらで、いわゆるシャッター通りと化していた。地方間格差を感じると同時にこの場所だけ時代がタイムスリップした感があり、妙に懐かしく、それでいて大変失礼ながら、ツッコミ何処満載でもあった。

フランス料理屋?いや、うどんあり、ラーメンあり、パスタあり、カレーあり、ハンバーグあり・・・のようです。

よ〜く見ると、食品サンプルになぜかラップが・・・。

これだと迷うお客さんはいないですね。

・・・。

この安さ、一体どこのブランド?

決して怪しいお店ではないのに、下・・・。

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March 24 2008

ちょっとおしゃれなお祝い会「食と音楽の交差点」

先日ルネスホールで開催された福武教育文化振興財団が主催するちょっとおしゃれなお祝い会「食と音楽の交差点」に出席した。私どもでこのお祝い会のビジュアルデザインを担当させて頂いた。

「食と音楽の交差点」は福武教育文化振興財団の今年度の文化賞受賞者でチーズ作りの名手・吉田全作さんと文化奨励賞受賞者のオペラ歌手・伊藤宏恵さん、共に世界でご活躍されるお二人をお迎えし、受賞者が参加者を楽しませてくれるという新たな試みだ。

会場には、高級レストランでしか味わえない吉田さんのチーズと岡山県産の肉とパン、ワインが用意され、そして伊藤さんのオペラ、吉田さんと伊藤さんのトークショーが開催された。

吉田さんのチーズへのこだわりが目の真剣さから伝わった。吉田さんにしか出せない味。岡山でしか出せない味。を追求しているらしい。チーズ作りを見よう見真似で始めた点が私と同じであった。ちなみにチーズを始めた動機はご自身が食いしん坊だったかららしい。

こうして岡山にも日本いや世界へアピールできる食材、人材、自然、名所旧跡、文化・芸術はたくさんある。そんな岡山が私は大好きだ。だから岡山で仕事をしている。けれど地理的、気候的条件に恵まれ過ぎているせいか、そういった良い所をまだまだアピールできていない気がする。

ドレスアップし音楽と食を楽しめるイベントは岡山ではなかなかない。そうした小粋な企画とあってチケットは早々に完売したそうだ。財団の方から「チラシがよかったからだよ。」と。おそらく気を使って言って下さったのだと思うけど、それでもやっぱりうれしい。

これからもデザインという仕事を通して、良い意味で岡山らしさ、瀬戸内らしさをコミュニケートして行きたいと思う。
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March 19 2008

何よりうれしいことは・・・

昨日、若くして岡山で多いに活躍されている司法書士事務所の方からホームページを作成したいので、デザインディレクションをとのご依頼を頂いた。
ここの司法書士事務所は三年半程前にロゴマーク、名刺、封筒、サインなどのVIを担当させて頂いた。当時開業間もなく、実績も少ない私どもにそのようなトータルデザインを依頼して頂いたことはとてもうれしかったし、今でも本当に感謝している。
今回久しぶりにお会いした所長さんから「ロゴマークデザイン、評判いいですよ。」と言って頂けたことはうれしかったし、何よりデザインを大切に扱って頂いていることがうれしかった。

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March 17 2008

デザインは、引き立て役である。  [岡山県立美術館]

先日、クオデザインスタイルが新聞広告(山陽新聞社・半五段)を担当した「名品とともに楽しむ 表装の美」に行ってきた。
表装とは簡単に言えば「額」である。普段は絵画や書に目が行き、あまり意識されない部分でもあるが、「額」の良し悪しによってその絵画や書の価値も決まる。
「額」は決して主役ではない。脇役としてそこに技法やこだわり、美意識を注入し、そして主役を引き立てなければならない。目立ち過ぎずに。
まさに我々がやっているデザインそのものだ。
23日まで岡山県立美術館で開催中。

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March 10 2008

心をうたれる依頼  [倉敷・西阿知]

先日ある住宅の完成見学会にお邪魔した。私どもでこの完成見学会のシンボルマーク、チラシ・DM、サインデザインなどのビジュアルデザインを担当させてもらった。
住宅を設計されたのはご夫婦で一級建築設計事務所を経営されているM夫妻。私どもと同じでまだ開業間もない。しかもご主人は私と同い年。
住宅メーカーでもゼネコンでもない。大手でもなければ、老舗でもない。開業間もない設計事務所が見学会のデザインをわざわざ私どもへ依頼してくれた。その心意気というかその見学会に懸けるM夫妻の思いに心を打たれた。
今の時代正直グラフィックデザインはパソコンがあれば誰にでもできる。資格も必要ない。実際建築家でも手前味噌で創られる方も多くいるが、情報さえ伝わればなんら問題ないのも悲しいかなグラフィックデザインの現状。
でも私が一番考えるのは見る人の「心に届くデザイン」かどうか?
「目に届くデザイン」はできても、「心に届くデザイン」はそう簡単に誰でも創れないと自負している。

今回何よりうれしかったのは、「チラシのデザインが良かったので来ました。」と言って頂けた方がいたということと、この見学会でM夫妻のもとへ一件設計の依頼が入ったことだ。

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March 8 2008

役重佳廣・作品集「開闢」刊行パーティー 

先日、昨年末に遊美工房より出版された備前焼作家・役重佳廣氏の作品集「開闢」を記念して刊行パーティーが開催された。役重氏は人間国宝・伊勢崎淳氏や華道家・假屋崎省吾氏などからも評価を受ける今後が注目される新進気鋭の作家だ。
クオデザインスタイルでは作品集の編集及びアートディレクションを担当させて頂いた。うれしいことに多方面からデザインについても評価を得ているようだ。
パーティーは盛大にホテルでやるのではなく、氏らしく奉還町にある寿司屋でこじんまりとしかし充実した開催となった。彫刻家、庭師、写真家、華道家、書道家、ギャラリストなど刊行に関わった15人ほどがお祝いに駆けつけた。
今回はハードカバーで294mm×294mmの大型本だ。当然費用も結構かかった。これを出版された遊美工房の安原さんの決断力と行動力と財政力は本当にすごい。作家さんたちの間ではハードカバーの自作品集を出すのが夢であり、作家として成功した証らしい。
この作品集は今後全国の美術館や翻訳し、海外にも紹介していくそうだ。ちなみに写真はこの日に合わせて作成したB2ポスター。

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March 5 2008

タクシーが来ない! [神戸]

先日雪が舞う中、神戸に行ってきた。
兵庫県立美術館でムンク展を観た後、神戸市立博物館へ向う。問題はその時だった。電車やバスでは適当な路線がなく、歩きだと遠く、3人なのでこの移動はタクシーがベスト正解であった。ちょっとでも経費を浮かすために、大通りを歩きながら向かっていれば程よくタクシーを捉まえられるだろう。しかも大都会神戸だし。っと思ったのが・・・あまかった。歩けども歩けどもタクシーが来ない。しかも雪が降ってきた。まだ来ない。
寒いので立ち止まるわけにも行かず、進む。どんどん雪が激しく降ってきた。まだ来ない。普段あんなに存在するタクシーが、失礼ながら繁華街には邪魔になるほどいるあのタクシーが来ない。しかもここは神戸市中央区。
詳しい地図も持たず感だけに頼り歩き続ける。結局拾えたのは目的地に程近い場所だった。もちろんワンメーター。いやあ参った。でも運動になった。
本当に不思議だが、何事も探すと見つからない。案の定、その後はいつものタクシー数だった。
博物館では我々だけが何故か汗をかきながら、「ヴィクトリアアンドアルバート美術館所蔵 浮世絵名品展」を鑑賞していた。

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February 26 2008

この仕事のおもしろさ。出会いは財産です。

この仕事をしていたら色々な仕事をされている方に出会う。
弁護士、弁理士、司法書士などの法律関係、ショップやレストランなどの飲食関係、建築関係、文化や美術などの芸術関係、新聞社や出版社などのマスコミ関係、教育関係、官公庁関係、医療関係。
そして今また新たな出会いがあった。医療関係の方とは以前お仕事をしたことがあるが、その中でも今回は「在宅医療」を中心に活動されている方々のグループだ。グループ結成10周年を期に、今までの取り組みを紹介する本を出版したいとのことで声を掛けていただいた。
恥ずかしながらそれまで「在宅医療」ということを理解していなかった。涙まじりで原稿を読ませていただき、私の知らなかったことを多々勉強させられ、命の重たさを改めて考えさせられた。

私がしているデザインの仕事は依頼者の仕事を理解することから始まる。その都度その分野を勉強し、それが自分自身の向上へつながっている気がする。
ちなみに今回のこの本「在宅で、看取る 〜家族とともに〜」は4月中旬頃完成予定だ。机上理論ではなく、先生方の実体験を基に書かれているので、読者の心に響く本だと思う。皆さんも是非読んでみてください!

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February 21 2008

人間国宝 荒川豊臧  [岡山県立美術館]

先日、クオデザインスタイルが新聞広告(山陽新聞社・半五段)を担当した「遠友再来 人間国宝 荒川豊藏」に行ってきた。
荒川豊藏(1894-1985)は、桃山の美濃焼である志野や黄瀬戸、瀬戸黒の再興に生涯を費やした、昭和を代表する陶芸家のひとりだ。昭和30(1955)年には、国の重要無形文化財技術保持者(人間国宝)の第1回認定に選ばれたことでも知られている。
志野の緋色の優しさ。瀬戸黒の力強さ。
対照的な作品だが、どちらも品格と美しさを兼ね備えている。僕自身その対比というか振り幅というか、理想的で印象的だった。
24日まで岡山県立美術館で開催中。

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February 5 2008

香港日記3 夢のコラボ!  [香港]

最終日。朝食はおかゆ。あっさりして美味しい。
その後本屋に連れていってもらった。デパート内になる一般的な本屋なのにグラフィックデザインの本が多く並び、香港のデザインに対する認識や興味が高いことを示す。
昼食に四川料理を食べ、これで中華をほぼ食べつくす。

しかし香港は景気がよさそうだ。フェラーリやランボルギーニも珍しくない。極めつけはザ・ペニンシュラ香港の駐車場で、僕の視界にロールスロイスが三台入ってきた。僕の人生では初めて。しかし、ちょっと奥に入ると未開発の地があったり、古いマンションも立ち並ぶ。貧富の差も激しいのか?

ちなみにこの写真はランボルギーニと荷台車(向こう側)が縦列駐車している貴重な写真だ。まさしく香港の現状を象徴しているようだった!?

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February 1 2008

香港日記2 東野が4人?  [香港]

二日目。ブランチは飲茶。これまたたまらなく美味しい。
その後小型船に乗り、香港島へ。
建物の乱立により海が埋め立てられ、九龍半島と香港島は年々近くなっているようだ。当初シーサイド○○と称されるマンションの前にマンションが建ち、もはやシーサイドではなくなることも珍しくないらしい。

香港で現在最も高いビルIFCモールを抜け、長いエスカレータを登りハリウッドロードからソーホーと蘭桂坊(ランカフォン)へ。この当たりは細い坂道が多く、仏像のショップやギャラリーなどが建ち並び趣きある町並みだ。
途中のギャラリーで面白い作品を見つけた。誰かに似ていませんか?

(C) Wellington Gallery

VIを徹底的にした理想的なレストランでお茶をして、香港上海銀行へ向かう。ここで日本ではあまり見られない光景を目にした。
これは香港人が雇う家政婦さんの集まり。主にフィリピン人で、毎週彼女達の休みである日曜日にはこうしてみんなでお花見感覚で集まり、楽しいひと時を過ごすらしい。

その後、香港コンベンションセンター、香港アート・センターを見学し、九龍半島に戻る。
夕食は上海料理。そして今宵の打合せ場所はザ・ペニンシュラ香港。午後8時から始まるレーザーショーに間に合った。
締め括りは六本木ヒルズより豪華なマンションの39Fに住む友人の彼女宅にお邪魔して、香港最後の夜が更けていった。

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January 31 2008

香港日記1 整然と乱立する美しさ  [香港]

先日香港に行って来た。香港には某大手企業に勤める高校時代からの親友が赴任している。、彼がこの夏に結婚することになり、そのパーティのビジュアルデザインを任せられたため、その打合せも兼ねる。
天気も良く気温は20度ちょっと。ちなみに岡山は雪らしい。空港に迎えに来てくれていた彼の社用車に乗りまずは、香港のゴールドコーストと呼ばれる、その名の通り黄金海岸へ。

話には聞いていたが、車窓から見えるビルの乱立ぶりに驚いた。無秩序と言えばそれまでだが、整然とひしめきあいながら、ある意味その矛盾が美しく、建築基準法などから日本ではありえないその光景に感動した。このビルの高さと密集度は東京ですら比にならない。
一旦彼のアパートへ。現在3LDKに一人暮らし。週に一度お手伝いさんが掃除をしてくれるらしい。

夕刻、通称女人街(ノイヤンガイ)へ。九龍半島の繁華街旺角(モンコク)の通菜街の約400mにわたり狭い通りの両側にバッグ、アクセサリー、下着などその名の通り女性向けの商品が数多く、露店がせめぎ合うように並んでいた。商品や店も多種にわたるが人の多さ、行き交う人種の多さにも国際都市を感じる。
夕食は彼のお勧めで、有名な老舗北京料理店へ。ここで彼女も合流し、北京ダックやフカヒレをご馳走になった。これがたまらなく美味しい。

その後、浜崎あゆみがプール付きの超スイートルームに宿泊したことでも知られるインターコンチネンタルホテルのラウンジで、カクテルと100万ドルの夜景を味わいながら、本題の打ち合わせに入った。
夜景を見ながら、ふと中国のとてつもなく広大な地の中で、なぜこの狭い土地にビルや人が異常なくらい密集しているのか?英国はなぜこの地を植民地にしたのか?疑問に思った。帰って勉強しよう。
明日は香港島へ。

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January 20 2008

子どもをデザインする?  
先日、娘が通う幼稚園の参加日に行って来た。この参観日というのはいわゆる参観日用の授業を教室の後ろに親が陣取ってプレッシャーをかけるというのではなく、幼稚園での普段の子どもの様子をちょっと離れたところから観れるという活気的な参観日だ。お弁当を食べている様子なども観れる。
年長組になる娘は姉妹も従兄弟もいない本当に一人っ子だ。普段周りは大人ばかり。子ども同士のコミュニケーションがうまく取れるのか親としていろいろな心配な面もある。多少おとなしめの性格でもあり、実際年中組までは幼稚園での楽しさをいまいち感じていなかったようだ。
それが今年になり変わった。これはまさしく担任のY先生のお陰だと思う。Y先生は毎年年長組を担当し、おとなしめの子どもに対し、小学校へ上がる前の子どもに自信と勇気を与えてくれるベテラン先生だ。実際うちの娘の良いところ、得意なことをとことん伸ばしてくれ、自信を持たせてくれている。一方喧嘩になると子ども同士お互いが納得するまで喧嘩をさせ、主張することと譲ることを明確にさせるらしい。
だからあきらかに友達も増え幼稚園に行くのが毎日楽しそう。
これこそデザインではないかと思う。先生は子どもをデザインしている。デザインとは派手な衣装や化粧を身に纏わすことではない。

先日現在CIを担当させて頂いているF財団の方から「ロゴマークが生まれて、仕事もよりいっそう楽しくなりました。こう言った心地がデザインの持つパワーなんでしょうか?」とデザイナー冥利に尽きるとてもうれしいお言葉を頂いた。

つまりデザインというのは潜在的な長所を掘り起こし、自分はもちろん周りのみんなも楽しくできる力がある。企業やショップの良いところを引き出すのが僕達の役目。お客さんも楽しくなる。

余談だかY先生が子ども達に言い聞かせている言葉の一つにこういうのがある。悪口を言われたら、「一回目は空耳かもしれないので聞き流せ。二回目に言われたら、自分の口ではっきりと止めてと伝える。それでも言われたら先生に言ってきなさい。」なるほど、勉強になります。

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January 16 2008

一円玉は浮く!  [金刀比羅宮]
先日、金刀比羅宮で開催中の「金刀比羅宮 書院の美 〜応挙・若冲・岸岱から田窪まで」へ行ってきた。
四百段ほど階段を登ったところに表書院、奥書院、白書院がある。
表書院の応挙の「虎の間」も迫力があり素晴らしかったが、やはり奥書院障壁画の伊藤若冲「花丸図」に魅了された。言わずと知れた卓越した写実性と装飾性に加え、レイアウトの美的感覚が何とも素晴らしい。

それらに加え、今回この展覧会を通して感じたのは歴史ある「金刀比羅宮」が時代とともに進化していること。江戸中期の応挙や若冲、明治期の洋画家・高橋由一、そして現代のフランス・ノルマンディ「林檎の礼拝堂」で知られる美術家・田窪恭治。障壁画にそれぞれの時代を刻み込んでいる。

「伝統工芸」とは日本の伝統的な技術を基礎に、現代生活に即した作品を創造し、新しい伝統を築くことをめざす工芸のことを言うらしい。(広辞苑)
思想・風俗・習慣・様式・技術・しきたりなど、規範的なものとして古くから受け継がれてきた事柄を次世代へ受け伝えるだけでは単なる「伝承」に過ぎないのではないか?
こういう時代にこういう文化の中で私達が暮らしていたという証。

またブランディングもしっかりしていた。オリジナル紙袋やPRポスター、丸の中に金と書いてあるロゴ。参拝者とのコミュニケーションも大事にしていた。

金刀比羅宮に「伝統」の継承のあるべき姿をみた気がする。

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January 8 2008

今年もよろしくお願い致します。
あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願い致します。

仕事始めは例年通り吉備津神社へ初詣に行き、「家内安全」を願い、その後リットシティの中華料理店でささやかな新年会を開催しました。
「今年の目標は?」と聞かれてもなかなか答えれませんが、その日の夜の番組で歌舞伎役者の市川亀治郎が同じように聞かれていて「毎年目標は立てない。なぜならそれをクリアすることで満足してしまうから。」と答えていました。
なるほど。僕も自分では気が付かないけど、心の中ではそう思っているから目標が定まらないのか?
まあとにかく今年もいろいろと「挑戦」したいと思います。
っでそうこう言っているうちに、早速打合せ行脚です。
ルネスホール→厚生町の設計事務所→山陽新聞→ベネッセ本社(財団)。
今年も忙しいことに感謝します。

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