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October 22. 2005

空間に遊ぶ造形の詩人 イサム・ノグチ展
現在、東京都現代美術館で開催されている「イサム・ノグチ展」に行ってきました。今年夏にイサム・ノグチが手がけた最後にして最大の作品である「モエレ沼公園」のグランドオープンに際して開催されています。
彫刻のある空間、あるいは空間のなかの彫刻−ということを絶えず気にかけていたノグチは、空間を秩序づけ、活気づけて、空間に新しい意味を付与するのが、即ち彫刻家の役目なのだと語っている。けれども、空間というのは、それ自体何かを生み出すものではない。空間を生きたかたちにするには、空間のなかに「変化」を内在させなければならない。こどもたちのために−
大地と向き合う「モエレ沼公園」
子供の視点に主眼を置いて造られたのが「モエレ沼公園」。公園全体のなかで子供達が行けない・触れない場所がない。つまり垂直の壁や崖がないということで、子供達は安全にどこにでも登っていけるし、また公園全体をいろんな視点から眺めることができる。子供達にとっては(大人にとっても)毎回さまざまな新たな体験が待ち受けている。
「これは、あの子供たちの世界。私が創造したものを子供たちに発見してもらいたいのです。そして、ちょうど、原始、人がそうしたように、子供たちにも直接、大地と向き合ってもらいたいのです。」イサム・ノグチ
「自然の眼を通して自然を視ること」そうすれば古代がみえる。科学がみえる。人類が繰り返した戦争と平和がみえる。大地も、海も、空も、生命の根源が見える。そして公園で楽しそうに遊ぶ子供達が見える。「モエレ沼公園」には第二次大戦を経たノグチのそれまで制作してきたどの作品よりも平和への願いが込められている。
「イサム・ノグチ展」より一部引用
October 1. 2005

”アマチュア写真家” 植田正治
鳥取県植田正治写真美術館で開催されている「HOMAGE-オマージュ・植田正治に捧ぐ-」展に行ってきました。この展覧会は植田氏と福山雅治氏、菊池武夫氏、堀内誠一氏(故人)との親交を軸に構成されており、三氏と繰り広げられたさまざまなセッションを振り返りながら、植田氏の作品が新たな出会いを通してどうのような展開をみせたのかを振り返っています。
植田正治氏は言わずと知れたプロのカメラマンである。その植田氏が生前自らを「アマチュア」と称していた。「写真」を純粋に持つこと。何かのために撮るのではなく、自分自身のためにのみ撮る態度を表す言葉としての「アマチュア」である。いかに純粋なかたちで持ち続けるのかという自らへの厳しい問いかけでもあったのだろう。
プロという大きなあぐらをかいて座るのではモノの本質を見過ごすこともある。新しいとか古いとかいった時代の流行を超えて自分が信じる道にしたがって、純粋な気持ちで物事を捉えれば、自然と本質が見えてくる。そんな子供心にも似ているが、しかしクリエイティブで最も大切な考え方を植田氏は教えてくれた。
August 6. 2005

谷口吉生のミュージアム
ニューヨーク近代美術館[MoMA]巡回建築展
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館において開催されている上記展覧会に行ってきました。谷口吉生氏がこれまでに手がけたMoMAと国内計12のミュージアムのプロジェクトが建築模型、図面、写真、映像などによって紹介されています。
谷口氏は資生堂アートハウス以来、数々のミュージアム建築を手がけ世界で最も美しい美術館を作る建築家と評されています。光の満ちる洗練された空間。機知に富んだ視覚効果。繊細で精緻を極めた素材と質感へのこだわり。氏の生み出す建築には自由に伸び行く空間を感じ取ることができるとともに、刺激的な外観はないが、まさに「外からではなく、内から見る建築」という印象を受けます。
谷口氏曰く「人が”今風”と感じるものは、実はすでに一般化している。ときには私はコンサバティブ(保守的)だと言われるが、真の前衛性は目に見えないところに宿るのではないか?」新奇なデザインばかりが競われがちな現代建築への強烈な異議ではないでしょうか?
June 11. 2005

”グラフィックの大道芸人” レイモン・サヴィニャック
現在、大阪・サントリーミュージアムで開催されている「レイモン・サヴィニャック展」に行ってきました。サヴィニャックは1907年にパリで生まれ、21世紀に至まで現役のポスター作家として活躍した20世紀ポスター史のトップページを飾るクリエーターです。
「一般の人々は平凡な日常生活のなかで退屈しきっているので、広告そのものが気晴らしの要素を持たなくてはならない。たとえ石鹸やタイヤの広告でも、生活を楽しくするものであるべし!ましてやイベントやレジャー施設、人を楽しませる場を広告するポスターが楽しくなくてどうする!」
彼の作品は自伝のなかで自らを”グラフィックの大道芸人”と語っているように、見る人をあっと驚かせ、楽しませるエンターテイメントの要素が詰まったものとなっており、21世紀を生きる私達が考えなくてはならない人と人のつながりについて、たくさんのヒントを与えてくれます。
May 11. 2005

子どもにこそ、デザインを。
「デザインは、大人のものだけではない。むしろ、感性を育む時期の子どもにこそ、グッドデザインは必要なのだ。「かわいい」だけが子どものデザインの、唯一の価値判断ではないことを、大人の側はまず知っておくべきだろう。要は、見ておもしろい、触ってよろこぶ、大人だって欲しくなる本物こそが、「初めてのデザイン」にふさわしいのだ。」
雑誌「pen」(5/15発売)の特集記事の冒頭部分を引用させてもらいました。特集の詳細については雑誌を読んでいただければわかるので省略しますが、まさに私達が伝えたいメッセージであり、現在取り組んでいるプロジェクトにもリンクするものです。
大量生産であらゆるモノが溢れている世の中では、なかなか本モノを見極めるのは難しくなってきています。だからこそ幼少時代から本当に良いモノ(職人さんが丁寧に作り上げたものなど)、美しいモノ見極める目を養うことが必要です。きっとそれはうわべだけでない、本当に美しい「ひと」を見つけられることにもつながっていくはずです。
April 29. 2005

本村ラウンジレクチャー・深澤直人氏
香川県直島の本村ラウンジ&アーカイブで開催された、プロダクトデザイナー・深澤直人氏のレクチャーに参加しました。同レクチャーはこの四月から来年二月まで五回開催され、第一線で活躍するデザイナーや起業家らを迎え、多様なライフスタイルの可能性を提案するというもので、その第一回目でした。
クライアントへのプレゼン方法、デザインが結ぶ環境と行為、深澤流デザイン発想の秘訣など、クライアントの様々な要求に対して、どう答えを導き出してきたのか、一流デザイナーの流儀を教えて頂けました。
March 09. 2005

五風十雨
高松市にある江戸〜明治時代の民家を改築して建てたカフェ&レストラン「五風十雨(ごふうじゅうう)」に行ってきました。目立った看板もなく、広告宣伝もしていない知る人ぞ知る、隠れ家的存在の素敵なお店です。
建築は古民家再生で知られる神谷昭雄氏、グラフィックデザインは菊池敦己氏率いるブルーマークです。空間デザインとグラフィックデザインがマッチしたとてもクオリティーの高いお店でした。
食べるだけならどこでもいいけれど、レストランは誰か大切な人と行く場所。何を着ていこう?誰と行こう?それは食以上の何かを求めている訳で、味、雰囲気(空間であり、グラフィックであり、サービスである)を総合して考えることが、お店として本来あるべき姿ではないかと思います。
Feb 15. 2005

松永流デザインのツボ?@ 〜デザイナーはこんなに考えているんです。〜
僕が最も尊敬するグラフィックデザイナーの一人・松永真氏のデザイン流儀と哲学を開陳いたします。
「それまでクライアントは、デザインをケーキ屋がケーキをデコレーションするのと同じような単純作業だと思っていたらしい。だが、デザインとはそんなものではない。思想があり、目的があり、多くの役割を背負わされている。それらが、最終的に感性や造形力、色彩感覚でオブラートされたかたちで球が飛んでいく。優れてよくできたものは、いたってシンプルなものが多い。だから簡単にできあがっているように見えるのだろう。」 
美術出版社「文字大全」より引用
僕らのデザインは「シンプルですね。もうちょっと・・・」と言われることがあるのですが、シンプルの美しさ、それに至までのとてつもない時間と数々な背景。すべてを熟慮しクライアントの方へご提案させて頂いています。装飾するのは簡単なのです。「間」を大切にしてシンプルでいかにインパクトあるものにするかを常に考えてデザインしているのです。
Jan 30. 2005

ぼくは「つばめ」のデザイナー・水戸岡鋭治氏
岡山出身で九州新幹線「つばめ」のデザインで知られる・水戸岡鋭治氏が子供向けに書き下ろしたデザイン本のタイトルである。この本は全てにひらがなが打ってあり、小学生でも読める。挿絵に塗り絵ができ、園児も楽しめる。当然大人の僕でもなんら違和感無く読める内容になっている。
水戸岡氏のデザインの実績・功績については、もちろん尊敬に値するすばらしいものである。しかし僕がこの方の一番尊敬しているところは、「子供の美意識をはぐくむ」ことに重点を置かれている点である。
水戸岡氏の言葉を借りて言うならば、デザインを通して街や人の心を美しくしたい。そして良い環境に囲まれれば、子供達にも自然と美意識や良識が生まれる。子供に良い環境を与えて、得意なこと好きなことをやらせ、そこで良い大人と出会わせる、それが大人の役目であると思う。その過程で子供に目標ができ、情熱もでてくる。そして努力をする人間になる。
僕は本当に好きなことを仕事に持つことができた。好きなことに対しては体が無意識のうちに努力をする。自然と結果も出てくる。何事も情熱と少しのこだわりを持って取り組めれば、絶対良い方向に行くものである。
Dec 01. 2004

「デザインのデザイン」 原研哉氏
岡山県立大学で「デザインのデザイン」と題し行われた、グラフィックデザイナー・原研哉氏の全学講座に参加しました。実は原氏はあまり公にしておられませんが、岡山市出身(操山高校)です。
紙商社「竹尾」の紙業100年を記念して開催された「リ・デザイン」という展覧会の内容のスライドを中心に、欲望のエデュケーション、無印良品の起源と課題などデザインの本質に関わる内容を講演時間を越えてまでお話されました。
「デザインとは、ものづくりやコミュニケーションを通して自分達の生きる世界をいきいきと認識することであり、優れた認識や発見は、生きて生活を営む人間として喜びや誇りをもたらしてくれる」という原氏の言葉からも、デザインとは生活環境の中での喜びや楽しさ、時には問題提起を表す、人間にとってとても大事なコミュニケーションツールであり、単なる利益優先の装飾モノでは決してないと思います。
Oct 10. 2004

TOKYO DESIGNERS BLOCK 2004
Tokyo Designer's Week 2004
東京デザイナーズブロックと東京デザイナーズウィークを視察してきました。お台場の「コンテナグラウンド」や南青山の「Spiral」「CASSINA」を中心に見てきました。「Spiral」では僕も応募(残念ながら最終ノミネートに残らず)した「TDBデザインコンペティション・イデーアワード」の最終ノミネート作品を品評してきました。
建築や家具、映像、映画など世界で活躍する若きクリエーターが相互に刺激しあうなかで、僕も五感を刺激される部分が多いにあり、実りある視察となりました。やはり感性をいろいろな刺激の中で磨いていかなければ、新しいクリエイティビティはうまれてこないのではないかと思います。そう言った意識を持ち、常に五感を作動させながら日々生活することが大切であることを再認識させられました。
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