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■浦上玉堂展のご紹介
日本美術の理解者であるドイツの建築家ブルーノ・タウトは「この人こそ近代日本の生んだ最大の天才である。彼は『自分のために』描いたそうせざるを得なかったからである。彼は日本美術の空に光芒曳く彗星のごとく、獨自の軌道を歩んだ」と語りました。タウトによって天才と評せられ、ゴッホに比せられた人物こそ、岡山出身の文人画家浦上玉堂(1745-1820)です。彼は50歳で脱藩出奔するまで岡山で過ごし、以後、東北から九州まで各地を遍歴して60代半ばからは京都を拠点に詩書画琴に親しむ自適の生活を送りました。玉堂は心の赴くまま筆を揮い、作品には彼の内面の陰影やその微妙なうつろいが繊細に描き出されています。本展は彼の生涯をたどる大回顧展です。国宝や重要文化財のすべて、そして彼が愛した七絃琴などを含む200点余りの作品群で玉堂の魅力の全貌に迫ります。
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